FXの資金管理は「定率」にしています。許容できるリスク割合を決めて、必要資金・取引量(ロット数)・損切り幅を計算しています。
定率にしている理由は、数字(金額)を自由に変えられるからです。同じ管理条件で、相場やトレンドに柔軟対応できます。
リスク許容率は、資金の2%が定石とされています。歴代No1の運用実績(11,376%)を出したラリー・ウィリアムズなど、多くのプロトレーダーが採用している値だからです。
定率の計算式
- ロット数=(リスク許容率×口座残高)÷損切り幅
リスク許容率=2%、資金=10万円、損切り幅=5,000円とすると、取引量(ロット数)は0.4となります。海外FXは1ロット=10万通貨が相場なので、4万通貨の取引です。
このように資金に対して、耐えられるリスクの範囲で安心して取引できます。
確率の発祥は数学ではなくギャンブル
歴史上初の確率本は、賭博の解説書と言われています。16世紀イタリアのジェロラモ・カルダーノ(医師・数学者・賭博者)が書き上げました。
その後ガリレオ、フェルマー、パスカルなどの天才数学者によって、確率論に発展していきます。
実際にFXの資金管理には、ギャンブルの賭け方に精通している方法もあります。今回は有名な「マーチンゲール法」と「逆マーチンゲール法」を紹介します。
マーチンゲール法はEA(自動売買)で稼ぐ
マーチンゲール法は、理論上負けない方法です。負けたら次のトレードポジション(ロット数)を2倍にします。
一度の勝ちですべての負けを取り返せるので、資金があるうちは負けません。ただし負け越すと、必要資金がドンドン増えていきます。
また人間は、得(利益)よりも損(損失)に敏感に反応する傾向があります(プロスペクト理論)。そのため負けが続くと、感情的なトレードになるリスクもあります。
ですのでマーチンゲールは、裁量トレードには基本使いません。その代わり、EA(自動売買ソフト)で稼働させています。
ナンピン(価格が下がったら買い増す)のマーチンゲールを手法にして、実際に利益が出ているEAもあります。勝てるEAの選び方は、こちらの記事を参考ください。
(参考)海外FXの自動売買特集
逆マーチンゲール法(パーレー法)はメンタルが安定
逆マーチンゲール法(パーレー法)は、勝ったら次の取引量を2倍にします。
利益を出して資金量を増やすので、トレードに勢いが出て精神的にも余裕が生まれます。
私の周りの専業トレーダーや、株やFXで利益を出している経営者は逆マーチンゲール法の方が主流です。
私も裁量をやるなら、パーレー法の方がメンタルが安定します。
定率の計算方法と2%の理由
資金管理は大きく分けて、定量と定率があります。定量は資金や損切り額などの「金額」を、定率はリスク許容率などの「割合」を固定します。
私は「リスク許容率の定率」を採用しています。理由は同じ管理下で、資金・ロット数・損切り額を自由に変えられるからです。
リスク許容率は、1回の取引で資金の何%をリスクに取るか?の割合です。例えば資金10万円で1トレード5,000円まで損切りに耐えられるなら、リスク許容率は5%に設定します。
定率の計算方法
- ロット数=(リスク許容率×口座残高)÷損切り幅
定率は「2%」が定石とされています。
1987年のロビンスカップで歴代No1のリターン(11,376%)を出したラリー・ウィリアムズ(アメリカの投資家)を始め、多くのプロトレーダーが採用している値だからです。
リスク許容率=2%、資金=10万円、1トレードの損切り幅=5,000円とすると、取引量(ロット数)は0.4となります。
- 0.4=(2%×10万円)÷5,000円
海外FXでは1ロット=10万通貨が基本なので、4万通貨の取引になります。私は相場とトレンドによって、定率を2%〜5%で変えて対応しています。
まとめ
海外FXは国内FXよりも、少ない資金で大きな利益を狙えます。
1ロットの基本は国内業者で1万通貨、海外業者は10万通貨です。そしてレバレッジは国内業者は25倍に制限され、海外業者は最大1,000倍が相場だからです。
(参考)海外FXのレバレッジ比較
逆にハイレバレッジを狙いすぎると、一気に資金を失うリスクもあります。実際になんとなく資金とロット数を決めていた時は、すぐに口座残高がなくなってしまうこともありました。
そこで今回紹介した定率で、資金管理をするようになりました。資金と損切りに対して適切なロット数を決めることで、無茶なトレードがなくなりました。
そして1トレードの最大損失が最初から分かっているので、恐れが減って冷静にエントリーできるようにもなりました。
FXで生き残るために大切なのは、毎回ではなくトータルで勝つことです。つまり「いかにうまく負けるか?」も重要になります。
そのために適切な資金管理は必須なので、引き続きおこたらないようにしていきます!