損切りができるようになったのは、ダウ理論と2ATRをマイルールにしたからです。
2つのマイルール
- ダウ理論:最もシンプルで普遍的な原則
トレンドは高値と安値が切り上がる(切り下がる) - 2ATR:多くのトレーダーが愛用するポイント
プルバックが収まりやすい相場の範囲
ダウ理論で視覚的(直感的)な損切りポイントをつかみ、2ATRで具体的(理論的)なストップロスが可能になりました。
主にダウ理論はスイングトレード(数日間)、2ATRはスキャルピングとデイトレードで重宝しています。
逆指値のタイミングは、注文時かエントリーしてすぐ入れるようにしています(急な相場変動やプルバックに備えて)。
(参考)スキャルピング向きの海外FX業者
ダウ理論:FXの本質的な原理原則
ダウ理論はチャールズ・ダウが提唱した、市場の値動きを評価する理論です。私の知る中で、最もシンプルで普遍的な原理原則です。
「上昇トレンドは高値と安値が切り上がり、下降トレンドは高値と安値が切り下がる」という内容です。
このチャートは、ユーロドルの上昇トレンドです。安値(赤線)と高値(青線)が切り上がっています。
トレンドが下降に転換するときは、切り上がりも崩れます。そのため損切りは、直近の安値付近が定石です(下降トレンドなら直近高値)。
ダウ理論は基本原則なので、この損切りポイントは多くのトレーダーが置いている可能性が高いです。
そのため「ストップ狩り」が心配なら、余裕を持って逆指値を少し離すことも有効です。ストップ狩りについては、こちらの関連記事を参考ください。
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ストップ狩り対策に海外のFX業者が最適な理由
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2ATR:相場の変動値を的確に把握
ATR(Average True Range)は、相場がどのくらい変動するか?の目安値です。RSIなど多くのテクニカル分析を開発した、J・ウエルズ・ワイルダー・ジュニアが提唱しました。
ATRの算出方法
- 当日高値-当日安値
- 当日高値-前日終値
- 前日終値-当日安値
の中で最大の値幅が当日のTR(真の値幅)です。TRの平均値がATRになります(対象期間は14日間が一般的)。
ストップロスは、現在価格から「2ATR」離れたところが王道とされています。トレンド中のプルバック(価格の戻り)は、2ATR以内に収まることが多いからです。
実際に今まで使ってきたどの指標よりも、2ATRが損切りとして機能しています。1pips(10ポイント)ほど余裕を持たせると、プルバックに耐えやすくさらに利益を狙えます!
ATRのMT4表示と便利なカスタムインジケーター
ATRの値は、MT4(MT5)で確認できます。
挿入→インジケータ→Average True Rangeで画面下にチャートを表示させて、データウィンドウを開くと数値が見れます。
損切りポイントにしたいのは「2ATR」なので、ATRの2倍を計算する必要があります。
スキャルピングは特に、エントリーと同時またはすぐに損切りを入れたいです。そのため計算時間とミスをするリスクを省きたいと思いました。
そのため私は、2ATRが常に画面表示されるインジケーター「プライス・ストラクチャーFX」を使っています。
Stop Loss(ストップロス)のポイント数が2ATRで、赤い点線で表示されます。緑の点線が注文価格です(今回はショートエントリー)。
プライス・ストラクチャーFXは、2014年から稼ぎ続けている主力のインジケーターです。こちらの記事にまとめました。
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海外FX(MT4)で稼ぐカスタムインジケータを紹介
「プライス・ストラクチャーFX」と「ドラゴン・ストラテジーFX」を、2014年から使い続けています。きっかけは、専業トレーダーの先輩からおすすめされたことでした。 (MT4の月間取引履歴:業者はXM) ...
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FXはいかにうまく負けるかが大切
「FXで稼ぐためには、いかにうまく負けるかが大切」と専業トレーダーの先輩に教わりました。今ではこの言葉の意味がよく分かります。
私はずっと損切りが苦手でした。得をするより損をしたくないという、「プロスペクト理論」に典型的に当てはまっていました。
もし損が出ても「相場が戻ってきっと利益が出るだろう」という、あまい期待を抱いていました。結果は惨敗で、なんどもFXをやめようと思いました。
それから基礎を学び直し、現在はダウ理論と2ATRが最も機能しています。適切な損切りを入れることで、毎回気持ちを切り替えてロジカルなトレードができるようになりました。
2ATRを実践する日本人トレーダーは、意外と少ない印象があります。プライス・ストラクチャーFXを使えば、ストレスなく活用できるので実践してみてください。
(公式)プライス・ストラクチャーFX