トレーダーの損切り注文を実行させて利益を得る「ストップ狩り」を回避するなら、国内業者より海外業者がおすすめです。
2つの理由から、スプレッドが急に広がりにくいからです。
海外業者がおすすめの理由
- メインの売上(スプレッド)をちゃんと確保していること
- 市場直結の取引で、価格レートの透明性が高いこと
トレーダーが取引するほど会社の売上が上がるので、損失を与える理由はありません。むしろ利益を最大化できるように、取引を本気で応援してくれます(環境やサポート)。
さらに海外FXでは、投資家と利益相反になる取引は反対または禁止が主流です。
ファンドやFX会社のストップ狩り手法
ストップ狩りとは、トレーダーが設定した損切り注文を実行させて利益を得る手法です。
ストップ狩りの実行者と手法
- ファンドや大口投資家:大きな金額で売買する
- FX会社:スプレッドを急に広げる
利益第一主義のヘッジファンドや投資家は、潤沢な資金で収益を狙います。そしてFX会社が意図的に行えば、トレーダーの損失が利益に直結します。
今回はFX会社について、手法をシミュレーションします。
FX会社のストップ狩り手順
- トレーダーはドル円の買いポジションを保有中
- 売りの逆指値注文を110.00円に入れる(損切り)
- FX会社のスプレッドは0.3銭(売値110.100円-買値110.103円)
- インターバンク市場のスプレッドは0.1銭(売値110.101円-買値110.102円)
- スプレッドが20銭に広がる(売値110.000円-買値110.200円)
- 110.00円で逆指値注文が成立して損失確定
- FX会社は反対にドル円を110.00円で買う
- インターバンクへ売れば売値との差がFX会社の利益
国内業者の意図的実行が否定できない理由
スプレッドは為替レートが急変動すると、一時的に大きく広がることもあります。ですが国内のFX業者は、意図的にスプレッドを広げる可能性も否定できないと判断しています。
国内業者が意図的な理由
- スプレッドが原則固定で狭い
- 価格レートが不透明(相対取引や自社開発の取引ツール)
FX会社は取引の仲介による、手数料が主な利益です。そのため安定して売上を伸ばすためには、原則固定で狭くしたスプレッド分を他で補う必要があります。
またFX会社は市場価格を元に、自由に提示レートを決められます。国内業者は自社開発の取引ツールが主流なので、取引価格に事務手数料(マークアップ)が上乗せされている可能性もあります。
(参考)FX会社の取引方法
回避するなら海外業者がおすすめ
対して海外のFX業者は、トレーダーの注文をそのまま市場に流します(相対取引の口座を用意する業者も少数います)。
そして取引ツールは、世界基準のMT4(MT5)が主流です。そのため取引価格が市場にとても近く、透明性が高いです(NDD)。
主な利益であるスプレッドは、原則変動でやや広めです。最初からメインの売上を確保できるように、設定されています。
(参考)海外FXのスプレッド比較
つまり急にスプレッドが広がるリスクが低いので、ストップ狩り対策に最適です。そもそもトレーダーが取引するほど会社の売上は伸びるので、損失を与える理由もありません。
海外FX業者では「ストップ狩りやレート操作はしない」という回答が基本です。
(タイタンFX:Titanfxのスタッフ回答)
さらに海外業者では、利益相反の取引は反対の風潮があります。取引の透明性を大切にしているからです。
AXIORY(アキシオリー)のように、利用規約で禁止している業者もいます。
(参考)海外FX会社の評判まとめ
まとめ
日本は資本主義で、FXは投資または投機です。そのため、弱肉強食の世界なのは仕方ないと思います。
ただしFX会社が故意にストップ狩りを行なっているのであれば、顧客への対応として納得はできません。
国内業者は海外業者に比べて、スプレッドがかなり狭いです。そして原則固定の「原則」という言葉の裏に、どこまで利益相反の取引が実行されているのか分かりません。
対して海外業者は、最初から明朗会計です。投資家と利害関係も一致しているので、風通しの良い取引ができます。
ストップ狩りを含めて自分でコントロールできない損失リスクが気になるなら、海外業者でストレスフリーのトレードを楽しんでみてください。
(参考)海外FX会社の一覧