FXの法人口座は、含み損益(未決済ポジション)を計上(法人税)します。個人口座は加味されず、繰越(所得税)です。
この税金対応は、国内と海外のFX業者で同じです(顧問税理士に確認しました)。つまり海外FXも法人口座を利用すれば、期末に含み損益で売上調整ができます!
含み損を抱えて期末を終えれば、その期の売上を減らして節税になります。翌期に含み益に変わり決済すれば、利益確定します。
もしそのまま確定損失になっても、法人口座は最長10年間の赤字繰越ができます!詳細はこちらの記事を参考ください。
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海外FXを法人化する税金のメリットとデメリット
海外FXを法人化すると、年収900万円辺りから税金が安くなります。さらに法人は赤字貯金ができるので、稼ぐ前から法人のメリットがあります。 法人化のメリット 税率が下がる(年900万円が損益分岐点の目安 ...
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含み損は手動判断で持ち越しもできますし、自動売買で作ることもできます。自動売買は「ナンピン」をロジックに取り入れたEAを使っています。
ナンピンは有効なFX手法
ナンピンは保有ポジションと逆方向に動いたら、ポジションを増やす取引方法です。
買い(ロング)を入れて価格が下がったら買い増し、売り(ショート)で価格が上がったら売り増しです。
つまり必然的に、最初は含み損が増えます。その代わり平均取得価格が改善されていくので、相場が反転すると利益も増えていきます。
そしてナンピンごとにロット数を増やせば(マーチンゲール)、利益転換のスピードが早くなり少しの反転で含み益に変わりやすくなります。
このように含み損を総ポジションで含み益に変えて、最終的に利益確定します。そのため「含み損を作る自動装置」として最適です。
EA(自動売買ソフト)では、ナンピンとマーチンゲールは定番の人気ロジックです。EAについては、こちらの記事にまとめました。
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実録!ナンピンマーチンゲール型EAの運用ポイント
ポジションと逆方向に動いたら買い増す「ナンピン」と、ロット数を増やす「マーチンゲール」を売買ロジックに取り入れたEAを運用しています。 7時間で94,304円の利益を出したこともあります。もし含み損を ...
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含み益より含み損の方が狙いやすい
含み益は売上が増えるので、赤字を減らしたい・特に売上を伸ばしたい期などに活躍してくれます。
ただし時期を狙うあまり無理して抱えて、期をまたいで利益が減るともったいないです。それなら期内に利益確定して、経費(損金)で調整する方が精神的に良いと感じています。
ナンピンの自動売買を稼働させておけば、自動で含み損を持った状態を作れます。そして最終的には利益を生む流れなので、節税装置として有効だと思っています。
裁量判断に加えてEAも使うことで、「一時的な節税」と「最終的な利益」を生む仕組みを持てます。
(参考)海外FXの自動売買方法