海外FX業者はアンチマネーロンダリング(AML)の方針に基づいて、不正利用のリスクを抑えています。
そのため本人確認が取れるように、入金と出金は同じ決済方法を原則使います。そして決済方法の中で、クレジットカードやデビットカードへの出金が最優先されます。
カード出金が最優先の理由
- チャージバックの悪用リスク
- 返金期限がある
利用者を不正利用から守るために、売上を取り消すことをチャージバックといいます。ただし意図的になんどもされると、取引されずに事務コストばかりがかかります。
そのため最初に返金することで、取り消される時間的リスクを抑えています。
またカード会社を含めて業界的な返金期限は90日間ですが、海外FXでは90日間〜無制限に設定されています。
海外FX業者のクレジットカード返金期間と対応
FX会社の返金期間を過ぎたら、銀行振込や電子マネーなど他の方法で出金します。
カードの返金期限
- 3ヶ月間(90日間)
XM、Exness、Titan FX - 6ヶ月間
FX Giants、HotForex、IronFX、FxPro、FXGT - 1年間
LAND-FX、FXDD、FBS、iFOREX - 1年超え
Tradeview(3年間)、AXIORY(2017年3月23日以降すべて)
Traders Trust(無期限)、IFC Markets(無期限)
期間の設定理由を聞いたところ、「社内的な内容のため非公表」とのことでした。
(タイタンFXのスタッフ回答)
クレジットカードに返金しない海外FX業者
カードで入金できますが、出金は他の決済方法を使うFX業者もいます。
カードへ返金しないFX業者
- GemForex
- BigBoss
- IS6FX
- VirtueForex
同じカードへ返金しなくても、マネーロンダリング対策をしています。例えば入金に使ったクレジットカードの情報や画像を、出金前に確認するなどです。
(GemForexのチャットサポート)
カード番号は一部だけ表示・セキュリティコードは不要など、安心して情報を共有できる仕組みになっています。
まとめ
手持ちのクレジットやデビットですぐに入金できるため、カードは海外FXで最も使う決済手段だと思います。
プリペイドカードの対応は業者で分かれますが、本人名義ではない場合はセキュリティ上あまり推奨されていません。
まずはカード入金分を返金してから、残高利益を他のサービスで引き出します。そのため二度手間になりますが、安全に利用するために必要なことと割り切っています。
もし2段階の手続きが面倒なら、最初から銀行送金やウォレットが使えるFX会社を使ってみてください。
(参考)海外FXの出金方法