スワップポイントを両建てして利益を安定化させるために、海外FX業者を2パターンで使い分けています。
スワップポイントの稼ぎ方
- 業者間の両建て:プラスの最大口座とマイナスの最小口座
→両建てが自由な海外FX業者 - プラススワップの通貨ペアを持つ
→ゲムフォレックス(ドル円)、ビッターズ(ビットコインペア)
*現在はスワップポイントが変更されています。
海外FXには「ゼロカットシステム」という資金以上の損失を出さない救済処置があるので、意図的な利用を防ぐために別口座や業者間の両建てを禁止している会社が多いです。
ですが取引制限のない会社同士で、受け取り金額が一番高い業者と支払い金額が一番安い業者を組み合わせれば、スワップポイントの利益を最大化できます。
買いと売りポジションのスワップポイントが、両方プラスの海外FX業者は現在使えません。
最新情報(2022年11月29日現在)
- ゲムフォレックス:スワップポイントの変更
- ビッターズ:日本へのサービスを終了
スワップポイントは定期的に変更されるので、プラススワップに戻ったら、この記事の両建て方法を参考ください。
海外FXの両建て(サヤ取り)の必要性
スワップポイント(金利差調整分)は、通貨ペアによってプラス(受け取り)とマイナス(支払い)が発生します。
通貨ペアA/BにおいてAの方が高金利の場合、買いポジションでプラス、売りポジションでマイナスです。金利は変動するので、Bの方が高金利になれば逆になります。
銀行によって適用金利が違うように、スワップポイントもFX会社が市場金利を元に決めています。そのため同じ通貨ペアでも、もらえる金額が多い業者と支払う金額が安い業者を組み合わせれば、日々の利益を増やせます。
条件が良いFX会社を選んでも、ポジションを保有している以上相場の変動リスクがあります。もらえるスワップポイントより、価格変動による損失が多ければ赤字です。
しかし買いと売りを両方同時に保有することで、価格変動を相殺できます。このやり方は「サヤ取り」といい、2銘柄の価格差から利益を狙う投資手法です。
サヤ取りは、相関性が高い金融商品によく使われます(日経平均とTOPIX、大豆ととうもろこし、米ドル/円と香港ドル/円など)。投資スタイルから、両建て・ペアトレード・ロングショート・裁定取引・アービトラージ・ヘッジ取引などとも呼ばれます。
(XMのカスタマーとライブチャット)
海外FXでは半数ほどの業者が、両建ては同じ銘柄(通貨ペア)のみ可能としています。またカスタマーとやりとりしていて、多くのスタッフが「両建て=同じ銘柄」と判断していました。
そのため今回は、同じ通貨ペアを対象として話を進めます。
海外FXの口座間・業者間両建ては基本的に禁止
海外FXでは、同じ口座内の両建ては基本できます。しかし別の口座をまたいだり、違う業者間の両建ては禁止している会社が多いです。
理由はゼロカットとボーナスの悪用を防ぐためです。
ゼロカットとボーナスについて
- ゼロカット
口座残高のマイナスをゼロに戻すサービス
参考:海外FXのゼロカットルール - ボーナス
証拠金に追加されて取引に使える特典
参考:海外FXの口座開設ボーナス
ゼロカットとボーナスは、どちらもトレーダーへのサービス(特典)です。
そのため損失リスクを回避するためだけに、乱用されることは海外FX業者の本意ではないです。
もし規約違反がバレたら最悪口座の凍結も
規約違反が疑われると、確認と審査が入ります。そして担当部署の判断によって、ペナルティを受ける可能性があります。
ペナルティの内容例/st-minihukidashi]
- レバレッジの制限
- 利益の没収(入金分のみ出金)
- ゼロカット対象外(補償分を差し引いて出金)
- ボーナスの没収
- 口座停止や凍結 など
スタッフの確認にきちんと対応して改めれば、被害は最小限で済みます。
EA(自動売買)を含めて複数口座は注意
EA(自動売買ソフト)を使う場合、意図せずポジションが両建てになることがあります。
そのため複数の口座(プラットフォーム)でEAを稼働させていると、利用規約に引っかかるリスクもあります。
この場合も発生状況を含めて審査されます。意図的ではないことをキチンと伝えて、今後の取引を検討・相談しましょう。
また複数の口座で両建てしている場合、通貨ペアに相関性があると「別口座の両建て」と見なされる可能性があります。
- 口座A:ユーロドル(EUR/USD)
- 口座B:ドル円(USD/JPY)
- どちらかの口座でユーロ円(EUR/JPY)を保有した場合
通貨ペアの片方がポジションに絡むと、口座をまたいだ両建てと判断されることがあります。この場合は口座AでEUR、口座BでJPYです。
そのため複数の口座で両建てをするなら、関連性のない通貨ペアがおすすめです。
(参考)海外FXの自動売買対応
両建ての制限がない海外FX業者
システムの利害関係上、別口座や業者間の両建てが好ましくない海外FXですが、取引制限のない業者もいます。
(AXIORYは両建てに制限なし!)
業者間で両建てできれば、受け取りが高い業者と支払いが低い業者を持つことで、毎日のスワップポイントを最大化できます!
両建てに制限なしの会社
- アキシオリー
- トレードビュー
- エクスネス
- タイタンFX
- トレーダーズトラスト
- FBS
- IFCマーケット
- イージーマーケッツ
- FXジャイアンツ
- FXDD
- 参考:海外FX業者の両建て対応
海外FXのスワップポイントがマイナスになる理由
スワップポイントは金利差なので、買い注文と売り注文のどちらかはプラス、どちらかはマイナスになることが自然です。ですが海外FX業者が提示している中には、買いも売りもマイナスになっている通貨ペアも珍しくありません。
両ポジションでマイナスになる理由は、手数料です。
FX会社は複数の銀行や証券会社から為替レートを受け取って、通貨を売買しています。レートを受け取る提携金融機関は、一般的に「カバー先」と呼ばれています。
FX会社は取得したレートに利益を上乗せして、トレーダーに提示します。この上乗せ分が手数料であり、業者のさじ加減で変わります。
海外のFX業者はスプレッド(買値と売値の差)が主な利益なので、トレーダーが取引するほど売上が増えます。
そのためスワップポイント目的の保有はうまみが少なく、課された手数料が結果的にマイナススワップにつながっています。
(参考)海外FXの取引方法
ドル円がプラス【ゲムフォレックス】
GemForex(ゲムフォレックス)のスワップポイントは、現在変更されています。
GemForex(ゲムフォレックス)のドル円(USD/JPY)は、買いと売りのスワップポイントが両方プラスです。
両建ては同じ口座に限られますが、毎日スワップポイントを受け取って支払いはないので貴重な業者です。
スプレッドが狭い口座も取引手数料無料なので、スワップ以外もコスパ最強です!
(公式)口座開設フォーム
実際にどのくらい稼げるのか?計算した結果は、こちらの記事にまとめました。
-
GEMFOREXのスワップポイント一覧と計算方法や反映時間
最新情報 GEMFOREX(ゲムフォレックス)は、現在サービスを停止中です。2023年8月1日以降に再開予定ですので、改めてご案内します。 1日5,000円以上スワップポイントを稼げる、スワップフリー ...
続きを見る
ビットコインペアがプラス【ビッターズ】
Bitterz(ビッターズ)は、日本向けのサービスを終了しました。
Bitterz(ビッターズ)のビットコインペアはプラススワップです(主に売り)。
仮想通貨ペアを、業界トップのハイレバで取引できます(最大888倍)。さらに今なら、ビットコインプレゼント中です!
(公式)口座開設フォーム
スワップポイント一覧は、こちらの記事にまとめました。
-
Bitterzのスワップポイント一覧と運用メリット
Bitterz(ビッターズ)はサービスを終了しました。海外FX業者のスワップポイントは、こちらの記事をご参考ください。 参考:海外FXのスワップポイント特集 Bitterz(ビッターズ)は、ビットコイ ...
続きを見る
まとめ
スワップポイントは毎日もらえるので、お小遣いをコツコツ貯められるメリットがあります。
買いか売りどちらかだけで見れば、5,000円/日以上もらえる通貨ペアも珍しくありません。ですがシステムの都合上、マイナススワップも目立ちます。
(参考)海外FXのスワップポイント一覧
そのため変動リスク対策として「両建て」が、利益を安定化するために「プラススワップ」が重要です。
利益を最大化するなら、保有したい通貨ペアに対して受け取り額が高い・支払額が低い業者を選びましょう。管理が面倒なら、ゲムフォレックスやビッターズを使ってください。