Tech-FX(旧CXCMarkets)は、法人口座を作れます。法人の必要書類は謄本だけなので、手続きは手間がかかりません。
法人口座について
- 法人の必要書類:履歴事項全部証明書(発行日3ヶ月以内)
- 個人の必要書類:身分証と住所確認書類
- 必要書類の審査期間:当日〜3営業日
- 取引条件:個人口座と同じ
- 個人口座と併用可能(メールアドレスを分ける)
- 役員個人名義の決済サービスでも入出金可能
アカウント登録で「法人口座」を選び、個人口座と同じように手続きをします。
(公式)Tech-FX
この記事では法人口座の必要書類と口座開設手順に加えて、法人口座のメリットとデメリットも合わせて解説します。
Tech-FX法人口座の必要書類
法人口座では、個人口座の必要書類に法人用の書類が追加されます。
法人口座の必要書類
- 会社の登記簿謄本
履歴事項全部証明書(発行日3ヶ月以内) - 代表者の身分証明書類(有効期限内のカラー写真付き書類)
運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど - 代表者の住所証明書類(発行から3ヶ月以内)
住民票、公共料金の請求書、銀行やクレジットカードの利用明細書など
公式サイトのFAQには、
- 会社の登記簿謄本:登記簿謄本、設立定款など
- 会社の法人書類証明書:登記簿謄本法人設立証明書と履歴事項全部証明書(発行日3ヶ月以内)
という案内があったので、カスタマーサポートに問い合わせたところ、履歴事項全部証明書のみでOKとのことでした。
(サポートの回答内容)
役員全員分の本人確認書類や、法人の取締役決定書、定款、株主名簿などが必要な海外FX業者もいるので、Tech-FXの必要書類は手間が少ないです。
登記簿謄本だけで、法人口座が作れる海外FX業者は他にもいます。
参考:海外FXの法人口座開設
Tech-FXの法人口座開設手順
Tech-FXの法人口座開設手順は、個人口座と基本同じです。
- アカウントを登録する
- メールアドレスを認証する
- マイページログインする
- 本人確認書類を提出する
- 口座を開設する
メールアドレスを変えれば、法人と個人口座を両方持つこともできます。
アカウントを登録する
こちらのアカウント登録フォームへ移動し、登録の種類で「法人口座」を選びます。
(公式)アカウント登録フォーム
下記の必要項目を記入して、アカウント登録を申請します。
アカウント登録の入力項目
- 登録の種類:法人口座
- 会社名:ローマ字
株式会社は「Co., Ltd」や「Inc.」、合同会社は「LLC」をなどを付ける - 居住国:日本
- 都道府県
- 電話番号:+81の後に、最初の0を除いて記入
- メールアドレス
- パスワード
会社の英語表記がない場合は、この機会に英語表記を決めましょう。すでに英語表記を銀行口座などで登録している場合は、同じ表記を登録してください。
メールアドレスを認証して、マイページにログイン
アカウント申請が完了したら、メールアドレスを確認するメールが届きます。メール本文の認証リンクをタップして、メールアドレスの認証を完了させます。
アカウント登録の通知はすぐに来るので、メールが届かないときは「迷惑メールフォルダ」をご確認ください。
Gmailアドレスなどのフリーアドレスは、迷惑メールフォルダに入ってしまうことがあるそうです(ヘルプデスクに確認済み)。
メール認証が完了すると、マイページに登録のメールアドレスとパスワードでログインできます。
本人確認書類を提出する
マイページにログインしたら、最初に案内した必要書類をアップロードします。本人確認が完了しないと、取引口座は開設できません。
- 写真付き本人確認書
- 住所確認書類
- 設立証明書または商業登記簿の写し
本人確認書類の審査は、当日〜3営業日で完了します。お急ぎの方は、先に法人書類を取得しておくとスムーズです。
口座を開設する
口座開設は、マイページから手続きをします(ライブ口座開設)。
口座タイプによって、開設できる数が決まっています。
口座タイプと開設可能数
- スタンダード口座:5つ
取引手数料無料&ボーナスで証拠金が増える - ゼロ口座:3つ
スプレッドが狭い(スキャルピングや自動売買に最適) - マイクロ口座:3つ
少額からお試しトレードができる - 参考:Tech-FXの口座タイプ
レバレッジ(最大1,000倍)と口座通貨(米ドル、日本円)を選んで、次へをタップします。
口座開設が完了すると、MT4のログイン情報がメールで送られてきます(口座番号、パスワード、サーバー)。
Tech-FX法人口座の取引準備
口座を開設したら、入金と取引プラットフォームの用意を済ませます。
入金方法
Tech-FXの入金は、銀行振込と仮想通貨をメインに使います。クレジットカードとビットウォレットも対象ですが、メンテナンス中の場合があります。
海外FX業者ではマネーロンダリングや不正利用を防止するため、入出金に使う決済サービスの名義は法人口座と同じというルールが一般的です。
ですがTech-FXは、役員個人名義の決済サービスも使えます!
参考:Tech-FXの入金方法
(スタッフの回答内容)
1人社長で代表者の個人名義が使える海外FX業者はありますが、役員まで対応するのは珍しいのでメリットです(登記簿謄本に名前が載っている方)。
参考:海外FXの法人口座まとめ
MT4のダウンロード
Tech-FXの取引プラットフォームは、MT4を利用します。
パソコン、スマホ、タブレットで問題なく使えますが、ウェブトレーダーは現在準備中です。
同じくMT5も準備中なので、ブラウザやMT5を利用したい方は、一時的に他の海外FX業者を活用ください。
Tech-FXの法人口座を使うメリット・デメリット
Tech-FXを含めて、海外FX業者で法人口座を使うメリットは税金です。
対してデメリットは、必要経費が増えることです。
ですが法人は赤字を繰り越せるので、必要経費は一時的なものといえます(利益が出れば節税になる)。
参考:海外FXの法人化と税金
法人化のメリット
個人の最高税率は55%ですが、法人は34.2%に下がります(住民税を含む)。そのため利益が増えるほど、税金のメリットが大きくなります。
法人の税金メリット
- 税率が下がる(年900万円が目安)
- 損失を繰り越せる(最長10年間)
- 含み損益も計上(節税効果)
- 経費にできる範囲が広がる
- 相続税と財産分与で有利になる
- ボーナスは非課税(出金できない場合)
赤字が繰り越せる(赤字貯金)ので、稼ぐ前から法人化するのも有効です。
また入金キャンペーンでもらえるボーナス自体は、出金できません。出金できないものは非課税というのが顧問税理士の見解ですので、非課税の追加証拠金がもらえることになります。
法人化のデメリット
法人化のデメリットは、手続きに諸費用がかかることです。
法人の諸費用
- 住民税の均等割(7万円〜)
- 設立:株式会社が約25万円、合同会社が約10万円
- 税理士:年間30万円など(決算と顧問契約)
- 司法書士:各種手続きで数万円(登記移転で10万円超えなど)
必要経費として計上できるので、売上が伸びれば課税所得を圧縮できます。そのため、個人的にはあまりデメリットに感じていません。
諸経費がもし気になるなら、個人や個人事業主で利用しましょう。
まとめ
Tech-FXは、2015年に設立された海外FXブローカーです。金融ライセンスを取得した合法運営で、顧客の資金は分別管理しているので法人口座を作ることに問題はありません。
- セントビンセント・グレナディーン諸島やオーストラリアで金融ライセンスを取得
- 世界中で金融商品の取引環境を提供
- トレーダーの資金は大手銀行で、Tech-FXの運営資金とは分別管理
- サーバーが東京なので、安定した取引スピードを確立
レバレッジ最大1,000倍でスプレッド0pips〜なので、法人口座もハイレバでコスパ良く取引できます。
(公式)Tech-FX
法人書類は謄本だけ、社長個人名義のクレジットカードも決済できる海外FX業者は、こちらの記事にまとめました。
参考:海外FX業者の法人口座