XM(エックスエム)のスワップポイント一覧は、公式ページで商品ごとに公開されています。取引メニューの取引商品から選べます。
スワップポイントの一覧
- FX(57通貨ペア)
- コモディティ(商品)
- 株価指数(日経平均など)
- 貴金属(ゴールドなど)
- エネルギー(原油など)
- 詳細:公式ページはこちら
*スマートフォンでご覧の場合は、銘柄をタップするとプルダウンで表示されます。
XMは売りポジションのスワップポイントが高い傾向にあります。米ドル/トルコリラ、ユーロ/アフリカランド、米ドル/メキシコペソはランキング上位の常連です。
両建ては赤字になりやすいので基本せずに、スプレッドを加味して利益が生まれるまでの期間を把握しています。
公式サイトの公開単位はポイント(1point=0.1pips)ですが、計算ツールでカンタンに金額が分かって便利です。
スワップポイントランキング
スワップポイントが高い、通貨ペアランキングトップ5です。金額は1ロット(10万通貨)の1日分で、買いと売りポジション別です。
買いポジションのトップ5
- 米ドル/スイスフラン(USDCHF)
-13.94円 - カナダドル/スイスフラン(CADCHF)
-112.68円 - 豪ドル/スイスフラン(AUDCHF)
-121.97円 - NZドル/スイスフラン(NZDCHF)
-125.46円 - ドル円(USDJPY)
-188.00円
スワップポイントは、基本的に週に1回アップデートされます。変更の日時は非公開ですが、金利が大きく変動しない限りスワップポイントも大きく変わりません。
今回の買いポジションはすべての通貨でマイナスでした。次に売りポジションです。
売りポジションのトップ5
- 米ドル/トルコリラ(USDTRY)
1,800.84円 - ユーロ/トルコリラ(EURTRY)
959.03円 - ユーロ/アフリカランド(EURZAR)
732.72円 - 米ドル/メキシコペソ(USDMXN)
422.30円 - 米ドル/アフリカランド(USDZAR)
416.08円
売りポジションはプラスで金額も大きいので、スワップポイントで稼ぐのにおすすめです。XMはショートポジションのスワップが高い傾向を感じます。
スワップポイントで稼ぐための注意点
スワップポイントで稼ぐ上で、相場変動とスプレッドに注意しています。
例えば売りポジションで稼げる通貨ペアでも、価格上昇による相場損失がスワップポイントを上回ったら赤字です。
相場変動リスクを抑えるには、両建てが有効です。ですが両建てをすると、基本的に赤字になります。
理由は海外FX業者の主な利益が、スプレッドだからです。トレーダーが取引するほど、売上が上がります。
そのため取引が少ないスワップ狙いのトレードは、同じ通貨でマイナスが大きくなるように設定されることが一般的です。
またポジションを注文・決済した時は、スプレッド(取引手数料)が発生します。そのためスプレッド分を回収するまでは、含み損を抱えます。
両建ては基本赤字になる
売りポジショントップ5の通貨ペアで、買いポジションのスワップポイントも見てみます。
売りポジショントップ5の両建て
- 米ドル/トルコリラ(USDTRY)
売り:1,800.84円、買い:-4,652.47円 - ユーロ/トルコリラ(EURTRY)
売り:959.03円、買い:-4,299.05円 - ユーロ/アフリカランド(EURZAR)
売り:732.72円、買い:-2,609.14円 - 米ドル/メキシコペソ(USDMXN)
売り:422.30円、買い:-2,070.43円 - 米ドル/アフリカランド(USDZAR)
売り:416.08円、買い:-2,020.13円
トップ5すべての通貨ペアで、買いポジションのマイナスの方が大きいです。つまり両建てをすると、赤字になります。
またXMの両建ては同じ口座内のみ可能で、別の口座・他の海外FX業者・異なる通貨ペア間の取引は禁止されています。
スプレッド分の利益が出るまでの期間
同じく売りポジショントップ5の通貨ペアで、平均スプレッド(公式ページの公開値)を見てみます。
売りポジションのスワップとスプレッド
- 米ドル/トルコリラ(USDTRY)
1,800.84円、18,816円(140pips) - ユーロ/トルコリラ(EURTRY)
959.03円、28,221円(210pips) - ユーロ/アフリカランド(EURZAR)
732.72円、11,655円(182pips) - 米ドル/メキシコペソ(USDMXN)
422.30円、11,919円(239pips) - 米ドル/アフリカランド(USDZAR)
416.08円、8,966円(140pips)
トルコリラ、メキシコペソ、アフリカランドなどの高金利通貨は、取引量が少ないのでスプレッドが広いです。
そのため短期間の保有では、赤字になる可能性が高いです。ですがスプレッド分のコストを上回るまで、保有すればその後は利益です。
例えば米ドル/トルコリラは、11日目からプラスになります(この時点の計算)。
便利なスワップ計算ツール
XMは公式サイトでスワップポイントを公開していますが、単位はポイントです。ポイントはMT4などで一般的な最小単位で、1point=0.1pipsです。
ポイントのままだと分かりにくいですが、こちらのFX計算ツールの「オールインワン」か「スワップ」で簡単に金額を計算できます。
(公式)FX計算ツール
口座の基本通貨、通貨ペア、口座タイプ、ロット数量を入力して、計算するをタップすると買いと売りの金額がすぐ表示されます。
XMは計算ツールが充実していて、助かっています。
プラスとマイナスについて
スワップポイント(金利差調整分)は、通貨ペアによってプラス(受け取り)とマイナス(支払い)になります。
通貨ペアA/BでAの方が金利が高い場合、買いポジションでプラス、売りポジションでマイナスです。金利は変動するので、Bの方が高くなれば逆になります。
金利差から発生するので、どちらかのポジションがプラスなら、反対はマイナスになるのが一般的です。ですが中には、買いも売りもマイナススワップの通貨ペアを見かけます。
両ポジションでマイナスになる理由は、FX会社の手数料です。
海外FX業者の主な利益はスプレッドなので、トレーダーが取引するほど会社の売上が上がります。ですがスワップポイント狙いだと、取引回数が減るので売上が下がります。
この下がった売上を補うために、両ポジションでマイナススワップの商品が存在します。
付与のタイミングと水曜日が3倍の理由
スワップの受け取りは、日本時間の平日朝7時(夏時間は6時)です。通常は時間ピッタリに口座に反映されます。
そのため極論ですが6:59に注文して7:01に決済(冬時間)しても、7時の反映時にポジションを保有していればスワップポイントは発生します。
平日に毎日発生しますが、水曜日は土日分と合わせて3倍(3日間分)が反映されます。理由は「すべてのポジションを2営業日後に必ず決済する」というFX会社のルールのためです。
この処理を「ロールオーバー」といい、ロールオーバーされるポジションを「オーバーナイトポジション」といいます。
オーバーナイトポジションにはスワップポイントが発生するので、金利差調整分として受け取れます。
土日は為替市場が休みのため、ロールオーバーはされません。ですが週末でも銀行は金利を算出しています。
この市場の動きに対応するためにFX会社は、水曜日に土日分をまとめた3日分のスワップポイントを反映しています。
スワップポイントがつかない商品と出金について
スワップポイントは、現物銘柄にのみ適用されます。そのため期日がある先物商品は、付与されません。
スワップがつかない先物商品(CFD)
- 原油
- 天然ガス
- ココア
- コーヒー
- とうもろこし
- 大豆
- 小麦
- 綿
- 銅 など
またXMでは、スワップポイント単体の出金はできません。ポジションを決済すれば、口座残高と一緒に出金できます。
まとめ
XMは売りポジションのスワップポイントが稼ぎやすいです。特に高金利通貨のトルコリラ、アフリカランド、メキシコペソの通貨ペアは金額が高くおすすめです。
金利が高い代わりに流動性が低く、スプレッドが広いです。そのためスプレッドコストを回収するまでの期間を把握して、利益が出てから決済するようにしています。
海外FX会社の主な売上がスプレッドな以上、手数料を期待できないスワップトレードは不利に感じるかもしれません。
ですが中には稼ぎやすい通貨ペアも存在するので、アップデートの週1ペースで上位通貨をチェックしています。