海外FX業者を使う時の、注意点は以下です。
海外FXの注意点
- 稼ぐほど税率が上がる(ただし他の損失と通算もできる)
- FX会社の倒産時に、口座残高の保証は確実ではない(分別管理が主流)
- スプレッドは広め(0pips〜の狭い口座もある)
- 出金手数料と着金時間がかさむ場合がある(海外送金など)
- 日本語サポートに不安な時がある(現地スタッフのチャットなど)
- 危険なブローカー(ライセンスがなく出金拒否されるなど)
デメリットやリスクは、解決方法や対処法もそれぞれあります。
この記事ではデメリットになり得ることと、メリットを合わせてまとめました。
海外FXのデメリット
まずは海外FXのデメリットになりうることを、まとめました。
- 稼ぐほど税率アップ(累進課税)
- 分別管理が主流(信託保全は一部)
- スプレッドは広め
- 出金手数料と着金時間がかかる
- 日本語サポートに不安な時がある
稼ぐほど税率が高くなる
海外FX業者を使って稼いだ利益は、雑所得として課税されます。そして累進課税なので、稼ぐほど税率は上がります。
税金の違い
- 海外FX業者:累進課税(5%〜45%)
- 国内FX業者:申告分離課税(20.315%)
所得金額が695万円を超えると、海外口座の方が税率は高くなります(23%)。
ですが海外口座は総合課税なので、他の所得や損失と合算できます。仮想通貨(ビットコインなど)も通算対象なので、損失が出ていれば節税効果があります。
(参考)海外FXの税金対策
資金は分別管理(信託保全は少数)
FX会社は倒産や破産などの万が一に備えて、トレーダーの資金を保全しています。
資金の管理方法
- 分別管理:顧客の資金は、FX会社と別の銀行口座で管理(金融商品取引法)
- 信託保全:信託業の免許を持った銀行や会社に依頼(信託法)
信託保全はFX会社や銀行が破産しても、原則差し押さえ対象になりません(信託法第23条)。安全性の高さから、国内のFX業者で義務付けられています。
(詳細)分別管理と信託保全
対して海外FX業者では、分別管理が主流です。理由は海外で金融ライセンスを取得していることと、信託法の有無が国によって違うことです(日本の法律適用外)。
(参考)海外FXのライセンス一覧
分別管理の業者は格付けの高い銀行を利用したり、監査法人を入れるなどで利用者の信用を高めています。
スプレッドは広め
海外FX業者の方が、国内FX業者よりもスプレッドは広めです。理由は取引方法の仕組み上、スプレッドが主な売上だからです。
取引方法の違い
- 海外FX業者:NDD方式(FX会社は注文を市場に流す)
- 国内FX業者:DD方式(FX会社は注文を受ける)
- 参考:海外FXの取引方法
海外業者はスプレッドをしっかりもらいますが、代わりに透明で公平な取引環境を提供してくれます。
国内業者はスプレッドを狭くすることができますが、代わりに隠れた手数料の存在を否定できません。
海外FX業者はスプレッドが狭い口座(ECN)も用意しているので、スキャルピングや自動売買もコスパよく取引できます!
(詳細)海外FXのスプレッド一覧
出金手数料と着金時間がかかる
海外FXでは、入出金手数料無料が主流です(少額決済や回数制限で発生する場合はあります)。
ですが出金に使う決済サービスで、手数料がかかることが一般的です。
主な決済サービス
- 銀行振込
手数料相場:無料(国内)、2,500〜4,500円(海外)
着金日数:即日(国内)、3〜5営業日(海外) - ウォレット(オンライン決済)
手数料相場:1,000円など
着金日数:数時間〜即日
参考:海外FXのウォレット - 仮想通貨(ビットコインなど)
手数料相場:トランザクションのみ
着金日数:数時間
参考:ビットコインが使える海外FX業者
海外業者なので海外送金が主流ですが、国内送金ができる海外FX業者もいます(手数料無料)!
(詳細)海外FXの出金方法
日本語サポートに不安な場面も
公式サイトを日本語対応している海外FX業者は、日本語サポートも対応してます(日本市場も相手にしているので)。
日本語サポートの内容
- 営業時間:平日(昼間、夕方〜夜、24時間体制など業者によります)
- 対応ツール:メール、ライブチャット(LINEサポートは少数)
30社ほど見てきた中で、メールサポートはどの業者もきちんと日本語対応していました。
ですがライブチャットは、日本語が不安定な現地スタッフもいました(リアルタイムで便利ですが)。
もし日本語がうまく伝わらなければ、「日本人スタッフをお願いします」「メールでまとめて回答してください」などの依頼をすれば解決できます。
(参考)海外FX業者の評判まとめ
海外FXのメリット
次にメリットを見ていきます。
- 借金の心配なし(ゼロカット対応)
- ハイレバで勝負できる(無制限や3,000倍!)
- ボーナスで無料トレードや追加資金がもらえる
- ゴールドやビットコイン取引もできる
- 取引ツールは世界基準(MT4やMT5)
- 約定力が高く、スリッページが起きにくい
ゼロカットで借金の心配なし
海外FX業者は、ゼロカットに標準対応しています。そのため借金のリスクなしです!(口座残高以上の損失なし)。
*ゼロカットは、マイナス残高を0に戻すサービスです。
国内のFX業者は、投資家の損失補填が禁止されています(金融商品取引法)。
ですが海外のFX業者は海外でライセンスを取得しているので、トレーダーの損失カバーは自由です(日本の法律対象外)。
(参考)海外FXのゼロカットルール
レバレッジ無制限や3,000倍も可能
海外FXでは、レバレッジ無制限や最大3,000倍の業者もいます!
対して国内FX業者は、最大25倍に制限されています。理由はトレーダーの損失補てんができないので、損失リスクを抑えるためです。
レバレッジの違い
- 海外業者:平均500倍
- 国内業者:25倍に制限
海外業者は国内業者の、1/20の資金で同じポジションを持つこともできます(レバレッジ差が平均20倍)。
少額資金からハイレバで、大勝ちを狙えるのは海外FXの醍醐味です!
(詳細)海外FXのレバレッジランキング
ただしレバレッジを上げると、その分損失リスクも高くなるので注意ください。
豪ドル円を約1万円で0.1ロット・1万通貨(レバレッジは約68倍)買って、ロスカットになりました(画像はMT4の取引履歴)。
ボーナスで追加証拠金がもらえる
海外FXでは特典として、ボーナスがもらえます。ボーナスは証拠金として使えるので、無料トレードや追加資金になります!
ボーナスの種類
- 口座開設ボーナス:未入金で無料トレードができる
- 入金ボーナス:入金に応じて不要(入金額の100%など)
口座開設ボーナスの相場は3,000円〜10,000円で、もらえる業者は限られます。
(詳細)海外FXの口座開設ボーナス
入金ボーナスは1,000万円以上や、無制限プランもあります!
(参考)海外FXの入金ボーナスランキング
CFDやビットコイン取引もできる
海外FX業者では通貨ペアに加えて、CFDや仮想通貨も取引できます。
海外FXの取扱商品
- 通貨ペア
- 貴金属(ゴールドなど)
- エネルギー(原油など)
- 株価指数(インデックス)
- 株式銘柄(米国株や日本株)
- 仮想通貨(ビットコインとアルトコイン)
通貨ペアの取扱銘柄は、業者で変わります。
(詳細)海外FXの通貨ペア数ランキング
CFD商品の特徴は、こちらの記事にまとめました。
(参考)海外FXのCFD商品解説
取引ツールはMT4・MT5で共通
海外FX業者の取引ツールは、MT4とMT5が主流です。
海外FXの取引ツール
- MT4:世界基準のプラットフォーム(標準対応)
- MT5:次世代の高性能(対応率は40%ほど)
- cTrader:板画面も見れる高機能(対応率は10%ほど)
EA(自動売買ソフト)やカスタムインジケーターの互換性が高いため、現状はMT4が使いやすいです。
(参考)海外FXのMT4対応
ただし開発会社(メタクオーツ社)のアップデートは、MT5がメインなので今後の主流になると予想されます。
(詳細)MT5が使える海外FXの業者
スキャルピングや自動売買メインなら、cTraderもおすすめです。
(参考)海外FXのcTrader
取引プラットフォームは口座単位で設定できるので、使い分けができます。
約定力が高く、スリッページが起こりにくい
海外FX業者はNDD方式が主流なので、市場価格での透明性が高い取引ができます。
約定拒否は基本なく、サーバー性能を強化しているので、スリッページ(注文価格と約定価格の差)も起こりにくいです。
海外FX業者の主な利益はスプレッドなので、トレーダーが取引するほど売上が上がります。利害関係が一致しているため、取引環境の向上に本気です。
(参考)海外FX業者の約定力
まとめ
海外FX業者は海外企業が運営しているので、税制やサポートに国内業者と差が出やすいです。
- 海外ライセンスのおかげで、ゼロカットやハイレバを活用できる
- 分別管理でも企業努力中(信託保全は少数派)
- スプレッドは透明性の高い取引環境の利用料(でも狭い口座もある)
- 出金はウォレットを活用して、コストと時間をカット
- 日本語サポートに不満なら、他の業者と併用がおすすめ
業者のアカウント登録は無料で、複数口座を作れます。
(参考)海外FX会社の一覧